艤装というより設備ですが、今日は、お客さんから相談を受けて停泊灯を作ってみました。
先日船舶検査を受けた際に停泊灯が無い事を指摘されたとの事。25フィートのセーリングクルーザーだが新規にマスト内に配線してマストトップに停泊灯を設備するのは大変な手間が掛かる。検査官さんに釣り上げ(下げ?)式でも良いですよ、と言われた事もあり、これの製作をお勧めしたら作ってくださいという事になりました。検査機構に電話して、どんなものを作れば良いのか確認をしたら、お任せしている。という返事だったので必要要件を満たすと考えられる仕様を考えました。
ホームセンターで丸型の工作用木材、アルミパイプを購入し、15mほどの4mmロープと電線にワニ口クリップを用意しました。4mmロープのコアを抜いて、電線を通し直してライトへの配線と、引き下ろし用のラインとしました。これは配線材の保護にもなります。アルミパイプに横穴を開けてリングを付け、これにメインハリヤードを取り付けて引き上げると停泊灯がマストヘッドの上に顔を出す。という仕掛けで、船内のバッテリーにワニ口クリップで配線して点灯します。
レース艇で軽量化の目的でマストヘッドに停泊灯を設備せず、吊上げ式を採用する艇がありますが、頻繁に使用しない艇ではこのような設備の方が耐久性もあり、球切れ交換(LEDになって改善されたが)の心配も無くなるので、良い事づくめかなと思いました。船体側での配線をもっとスマートにする事も可能なので、皆さんも工夫されるのも楽しいかもしれませんね。当たり前と思っている設備や規則も見方を変えると、気づく事がある典型例でした。
早速、マストに吊り上げてみました。
うまい具合にマストヘッドをクリアして360度を照らす必要要件はクリアしたようです。点灯も問題ありませんでした。
揚げる前に点灯確認もできて便利ですね。
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