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小型艇

小型艇を考える

 

 欲しいヨットの条件はセーラーの数だけあると思います。かっての右肩上がりの経済状況では、新艇を買って3年から5年後にはワンクラス大きい艇に乗り換える、というパターンが主流だったように思います。勿論、中古艇を乗り継ぐセーラーもいましたが、今の艇より大きな艇を持つというのが主流でした。立てるキャビン高さ、独立したトイレ区画、充実したギャレー、チャートテーブル、区切られた就寝用のキャビン、より強力なエンジンなどのキャビンは

30ftのサイズが必要ですし、30ft艇は今でも日本の標準サイズと言えます。予算に余裕があり、より早く遠くへ快適に行きたいセーラーは40ftクラスが目標で、もっと大きいサイズを求める層も生まれてきました。これがいわゆるバブル崩壊までの日本のヨット市場でした。団塊の世代を中心に発展してきましたが、セーラーの平均年齢は上がり、若年層の参入は減少して、市場状況は様変わりしている事はご承知の通りです。その間、ヨットは輸入艇が主流に代わり多様なヨットを選べる時代になりました。

 ヨットをライフスタイルの中心においてリタイヤ後の生活を考えるセーラーが今のヨットハーバーの主流を占めているのかもしれません。