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2021年を迎えて

 新しい年が始まりました。

 昨年に始まったコロナビールスの猛威は衰えません。延期された東京オリンピックの開催はどうなるのでしょうか?開発されたワクチンは終息に向かう道筋を示せるのでしょうか?

今日にも関東の4都県に非常事態宣言が発動されそうです。全国にも大きな影響が及ぶでしょう。セーリング界ではベンディグローブが継続中で、アメリカズカップももうすぐ始まろうとしています。身辺では、昨年は地方へのクルージングを自粛せざるを得ない状況がありましたが、

デイセーリングやクラブレースなどは、3蜜を避けながら結構楽しまれたと思います。

 世間の動きとは別に、モーターボートは注文を伸ばしているようです。都会で遊ぶより海は大丈夫?という機運が働いているのかもしれません。ヨットも関東では泊地不足が出ているようです。一般の景気動向より反応が低かったり遅れるヨット業界ですが、コロナの影響以上に先行き需要に問題を抱えています。ヨット所有者の高齢化、若年層の底上げ不足、ヨット業社自体の高齢化など、団塊の世代で少し拡大したマーケットもそのパワーを失ってきているのです、

 もっとも、セーリングは基本的に中高齢者の遊びというのは世界的なもので日本がそれに追いついたとも言えます。ただ、セーリング文化が次の世代に受け渡されるヨット先進国とは日本の

状況は大きな差があります。ディンギで遊ぶ人口の激しい現象が、決定的だと思われます。

セーリング協会は国体やオリンピックにしか目が行っていません。メダリストを産むことが普及に繋がるという神話に逃げています。ジュニアヨットから学連まで、競技力向上至上主義でセーリングそのものを楽しむ文化を作ってきていないのです。

 アクタスやアクアミューズはその中で善戦していると言えるのかもしれません。ボートショーでも小型ヨットのコーナーを作るなどの努力はありますが、この辺で小型ヨットの業者や愛好者の力を結集して新しい動きを作る必要があるのかもしれません。クルーザーのオーナーにディンギも買って頂く事もできるかもしれません。

 そんな夢を見たいと思います。