デンマークのデッキサロンヨット専業ビルダーであるノルドシップ社の中核を占めるモデル、３８０ DSが日本に初の進水を果たしました。昨年秋に契約後、ビルダーでの装備の追加などを経て、２０２１年7月に神戸港に到着致しました。X-ヨット社に代表されるように北欧デザインの、外観およびインテリアと高品質で高性能なヨットはノルドシップ社にも受け継がれています。

新しい北欧スタイルのデッキサロンクルージングヨットが日本に登場したのです。

伸びやかなシアーライン、長い水線長、大きな鉛バルブを持つ浅めの喫水、特徴的なサイド窓を配したデッキサロン部、ゆったりして機能的なコクピット、美しいチークデッキやトウレールの専用クリート、美しいカーブで構成されたディティールなど、見飽きることのないスタイルを備えています。

デッキで特徴的なのはコクピットです。テーブルのあるフロントコクピットは操船機能は無く、ゲストやクルーが深いコーミングに守られてリラックスして安全に楽しめるスペースです。トラベラーの後ろはステアリングやセール操作などを行うコクピットです。右舷の電動ウインチでセールの操作ができます。マストの前にはセルフタックジブのトラックがあり、ファーリングセルフタックジブとインマストファーリングメインセール２枚が基本セールです。この艇ではファーリングコード0を備え、フリーのコースではスピードアップが図られます。５０馬力のエンジンは強力でクルージング時には容易に距離を稼げます。

マホガニーのインテリアは美しいデザインと木工で仕上げられています。３８フィートのハルと思えないレイアウトはゆとりがあります。デッキサロンは窓に囲まれて周囲が見渡せる開放的です。大きなアフトキャビンとそこに導く

左舷側通路にはナイトサロンと呼べるコージーな区画があり、メインテナンス性に優れたエンジンボックスもここにあります。機能性と快適性や実用性が北欧デザインで仕上げられています。